海外へのお引越し
日本出発前の諸手続き
電気、ガス、水道、電話の解約 ・ NHK ・ 郵便局 ・ 国際運転免許証 ・ 国外転出届けと国民健康保険、国民年金、印鑑登録証の返却 ・ 母子手帳 ・ 現地の銀行口座開設と送金
海外移住や長期滞在をするにあたって、様々な手続きをしなければならない。個人の状況によっても変わってくるが、まず、現在の住まいをどうするかである。個人所有の場合は売却するなり、人に貸すなり、家の管理を信頼できる人に任せなければならないし、賃貸住宅の場合は出発日に合わせて明け渡し、修繕費など諸費用の清算を済ませなければならない。国内の引越しと違って煩雑なことが多いので充分な日程の調整をしなければならない。
個々の事情によってしなければならないことが変ってくると思うが、基本的なところをざっとあげてみることにする。
電気・ガス・水道
現在お住まいの家を出る日と時間を告げると、その日、集金に来てくれる。
電話
電話はちょっと厄介である。まず、何日締めの何日引き落としか、そしていつまで使いたいのかによって違ってくる。締めの日で終わらせれば一番簡単なのだが、どうしても電話だけは最後まで必要になってくる。電話番号から個人のデータベースに入って利用状況を見てNTTの窓口で清算し、使用を中止してもらうことができない(なぜ?)ので、次の請求書を自分に代わって支払ってくれる人の住所に送ってもらい、コンビニなどで払ってもらうよりない。締めの日以外の日に締めて請求書を発行することができないそうなので、最後の支払いは利用中止から約一ヵ月後になることもある。
さらに、電話使用を中止するためには休止工事というものが必要で、一回線につき工事料は2,000円。その代金は最後の電話料金請求書に含むことができる。
電話は利用権を購入するというかたちで設置されるものなので、電話をお持ちの方は皆さん最初に7〜8万円ぐらいの費用を払っているわけだが、この利用権というのは回線を使用していなくても10年間は保持することができる。電話の利用権の保持をお願いすると、最後の請求書と一緒にその利用権の番号が記載された「利用権休止のお知らせ」を送ってくれる。その詳細は以下に。
利用休止のお知らせ
- 【利用休止と電話番号】
再取付時には電話番号が変わります。
- 【利用休止後の基本料金】
電話の取り外し希望日から再取付の前日までの間の基本料金は無料です。
- 【利用休止の期間】
利用休止の取り扱い期間は、5年間です。
- 【利用休止期間が5年間を経過した場合の取り扱い等】
5年単位で利用休止期間を更新できます。なお、利用休止期間5年を経過しても、利用休止の継続又は再取付の申し出が無い場合は、さらに5年間を経過した時点でこの電話の契約は解除されたものとして取り扱われます。
- 【住所変更等の手続き】
利用休止期間中に住所、連絡先等を変更された場合は、「利用休止のお知らせ」はがきの問い合わせ先へ連絡ください。
- 【再取付の手続き】
はがきの問い合わせ先へ、電話で申し込んでください。なお、その先には「利用権休止のお知らせ」が必要になるので保管してください。
この電話の利用権は、休止手続きをして保持する以外に、個人的に売買することが可能だ。だが、NTTに買戻してもらうことはできない。
NHKの受信料
最寄の営業センターに連絡すればいい。受信料金は2ヶ月ごとの引き落としなので、余計に支払った分に関しては返金してくれるとのこと。もし返金を避けたければ、引き落とし明細書をよく確認し、何月までで中止するかを決め、連絡すればいい。
郵便局
日本国内の家族や友人宛てに郵便物が転送されるように、転居届けを出しておくと便利。1年間転送してもらえる。転送届出用紙に必要事項を記入し捺印してポストに投函するだけだ。それを逆手に取るなら、用紙をもう1、2枚もらって捺印して家族などに渡しておいて、毎年その用紙をポストに投函してもらえば、あと2〜3年は転送してもらえる。ただし、5年も6年もというわけにはいかないらしい。3年ぐらいの滞在予定の方には使えるかもしれない。
国際運転免許証
運転するつもりがあってもなくても作っておいたほうがいいかも。ただし、永住者の場合、国際免許証で運転できるのは最初の3ヶ月。それ以降はオーストラリアの免許を取得しなければならない。日本の運転免許証を持っている場合、NSW州では筆記テストのみの受験で現地の免許が取得できるはず。州によって法律がいろいろ違うので各州の領事館のホームページをご覧になって下さい。
国外転出届けと国民健康保険、国民年金、印鑑登録の返却
長期滞在者は忘れずに国外転出届けを提出すること。そうしないと、住民税などの税金、国保・年金の支払いなどが継続してしまう。
国外転出届けは出発日の2週間前から受け付けてくれる。転出先の住所が決まっていなくても問題はない。
国民健康保険は国外転出届けを出すことにより、その場で区役所、市役所の職員が健康保険の有効期限を出発日までに変更してくれるので、海外滞在期間中は国民健康保険料を支払う必要はない。国外転出届けを提出する時は現在お持ちの保険証を忘れずに。
国民年金も同様に国外転出届けの提出時に自動的に解約される。ただし、日本に帰国予定のある方や将来年金を受け取りたい方(最低支払い年数25年以上)は任意で継続可能。外国籍を取得しても、それまでに25年以上払っていれば将来年金を受け取れる可能性(?)があるとのこと。個々の事情や過去に支払った年数にもよると思いますが、放棄するにしても継続するにしても最寄の国民年金課に相談したほうがいいと思います。明るい未来のために。
印鑑登録の登録証は返却する。なぜかは聞きそびれたが、私たちも返却した。
母子健康手帳
渡航先に日本人医師なり日本語が堪能な(漢字の読める)医師がいることが事前にわかっていて、そこで予防接種を継続して受ける場合や診療が受けられることが確約される場合は、特には母子手帳の英訳はいらないかもしれない。予防接種は次々と受けていくものなので英訳しても内容がすぐに古くなってしまう。私は英訳してこなかったが、それによって不便や不安を感じたことは今までのところない。だが、こればかりはなくても大丈夫ですよ、と言える性質のものではないので、英訳を持参するにこしたことはないでしょう。
現地の銀行口座の開設と送金について
滞在期間や滞在目的によっても違ってくると思うが、まとまった額の送金が必要な場合や定期的に送金が必要な場合は、やはり換金レートや送金のたびに掛かる手数料の問題が大きく関わってくると思う。それに現金持込みやトラベラーズチェックの場合は保管の安全性、限度額などいろいろ問題もある。クレジットカードはレートも手数料もかなり安くすんで便利だが、長期滞在者や日本を完全に引き払うような永住者の場合、日本のクレジットカード1枚ですべてを済ますというわけにはいかないので、やはりいずれかの金融機関の開設が必要になってくる。
シティバンクのインターナショナル・キャッシュカードは日本の預金口座から現地通貨で引き出しができ、大抵のATMで引き出せるのでとても便利。親子カードを作っておくと、日本の家族がシティバンクの窓口まで出向かなくてもカードで入金できるので、突然まとまった額が必要になった時や残高が不足してしまった時にすぐに入金してもらえるし、送金と違って引き出し可能になるまで2、3日待つこともなく、すぐに現地のATMで引き出せるので優れものです。
かなり長期間滞在される方や移住される方は、やはりオーストラリアの銀行を開設された方が何かと便利です。まとまった額を送金したり、定期を組むなど、利回りを考えてもその方が得です。2004年初めの私の定期の利子は5%でした。日本と比べたら雲泥の差です。
私は丸の内ビルディング内にあるオーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行で現地の口座を開設した。自分の口座とはいえ、現地の口座に入金するには送金扱いになるらしく、レートは送金レートが適用された。現地に到着したら、あらかじめ指定していた都市の指定されている支店に出向き、カードを受け取り完了です。