海外へのお引越し





船便業者選び
見積もりと実際の流れ&現地受け取り報告




海外への引越しには、いくらぐらいかかるのだろうか。
これが、全く想像もつかない。インターネットで海外引越し業者をいろいろ検索し内容を見てみるのだが、やっぱり、いまいち分からない。船便の場合、料金は重さではなく荷物の容積によって決まるのだとか。そのシステムは理解できるのだが、じゃあ、具体的にこれだけのものを送るとしたら、容積はいったいどのぐらいになるのだろう、というのが素人には全然分からない。どうやって測るのかも分からない。とにかくいくつかの会社に問い合わせてみるより方法はなさそうだということになった。

そこで、送りたいものの希望リストを作ることにした。他人から見ればくだらないものでも、それぞれ持って行きたい物があるものだ。
    持って行きたい物リスト
  1. ベビーダンス
  2. 桐ダンス
  3. 母が着物の着付けに使っていた、等身大の鏡
  4. 高さ110cmの小引き出し
  5. 父の仏壇
  6. コーナーテーブル
  7. ムアツぶとん
  8. 本 8箱
  9. 食器 4箱
  10. 衣類 押入れ用のクリアケースで6個
  11. 着物 押入れ用のクリアケースで3個
  12. 三畳の絨毯
    引越しサービスの希望内容
  1. ドアtoドア
  2. 壊れ物と大きなものは梱包してもらえること
  3. 梱包資材は無料でもらえること
  4. 梱包廃材は無料で引き取ってもらえること
  5. 現地での輸入通関手続き、および配送も一括して頼めること(現地代理店でも構わない)

この時、すっかり生活雑貨を数に入れるのを忘れてしまったのだが、それはそれとして、とにかくこのリストをもとにいくつかの業者に連絡を入れてみた。

ある名の知れた大手引越し業者に問い合わせると、上記の荷物だと大目に見積もって、7立方として47万円。5立方と見積もっても40万円だと言われた。私はあまりの金額に電話口で驚きの声を上げてしまった。他にも2社問い合わせの電話をしたみたが、どちらも同じように高くて話にならない。

最後にかけた業者がやっとまあまあの料金を提示してくれた。上記1〜12の荷物で約5.3立方と見積もって、料金は315,000円。他社と比べて約10万円安い。これは大きな違いだ。そうは言っても、やっぱり高い。
もっと安い料金で引越しをした人の体験談をいくつかホームページで拝見させてもらったが、本当にご苦労された様子で、高い高いを連発しながらも私たちには出来そうもなかった。

いちからリストの見直しです。やはり一番容積を取っているのは家具です。しかし、仏壇ははずせない。お気に入りのコーナーテーブルもはずせない。結局、ベビーダンスと桐ダンス(かなり古い)と小引き出しをあきらめることにした。

正式にその会社に引越しをお願いし、いろいろな手続き、打ち合わせに入った。
以下の体験記は、その業者と私の間で取り交わされたものです。業者によって、もちろん違いはあるでしょうが、参考までに。

    海外引越しの申し込みの際に必要となるもの
  1. パスポートの顔写真のページのコピー(顔が良く分かるようにコピー)
  2. 行き先国でのビザのページのコピー、またはビザ申請中であることを証明できる書類のコピー
  3. 旅行社の旅程書のコピー、または飛行機のチケットのコピー(日本を出国する証明となるものであれば、目的地は問わない)
  4. 目的地での連絡先、および配達先の住所

ここで、問題発生。
目的地(ゴールドコースト)での連絡先も配達先の住所もない。初めての土地だし、知り合いもいない。もちろん就職先なんか決まってない。すべて現地調達のしがない移住者。どうしたものか。

考えに考えて、当座の宿を予約しようと思っているコンドミニアム予約会社の担当の人に、それこそ丁重にお願いしてみた。聞いてみるものだ。予約を入れてくれるのであれば連絡先になっても構わないとの優しいお返事をいただくことができた。これで、一件落着。あとは、荷物が届く前に住まいを見つけるだけだ。

荷物の受け取りをいつにするか。
荷物を搬出してから現地で受け取るまで、約40日。現地で受け取りたい日から逆算して搬出する日を決めるのが一番だ。とは言え、新しい住まいがいつ見つかるのか分からないので、その辺の加減が難しい。私は、現地に到着してから約2週間後だったら大丈夫だろうと考え、搬出から受け取りまで余裕をもって45日かかるとみて日程の調節をしたつもりだったが、実際にはなかなかそううまくは運ばなかった。






引越し荷物の実際の流れ

8月01日(金)(01日目) 荷物の搬出
当日、2人の作業員がやってきた。さすがにプロ。仕事が速い。それでいて丁寧。
荷物は業者の倉庫に送られ、特注の木箱が作製されて納められる。その時点で容積が測られ、正確な料金が知らされる。荷物が倉庫に入ってから横浜港を出帆するまで約1週間とのことだったが、受取日との兼ね合いもあり、実際にはもっと掛かってしまった。もう少し遅く荷物を搬出してもらえるように交渉すべきだった。

8月18日(月)(18日目) 横浜港出帆

8月28日(木) 私たちがゴールドコーストに到着

9月03日(水) 賃貸契約を結ぶ

9月05日(金) 新居に引越し

9月08日(月)(39日目) 配達先の住所を日本の引越し業者に連絡
この時、私はトラブルが一つ発生していたことを知らされた。ムアツぶとんが積み残されていたのだ。すぐに航空便で発送するので数日中に届くとのこと。

9月11日(木)(42日目) 荷物がブリスベン港到着
荷物は輸入通関が順調にパスすれば、入港後約7〜10日ほどで配達なるらしい。

9月15日(月)〜19日(金) 荷物の受け取り予定

9月19日(金)(50日目) 再度、日本の引越し業者に連絡
荷物がブリスベン港に到着して1週間が過ぎようとしていたが、ムアツぶとんは届かないし、船便の配達日時の連絡も入らない。待っていても埒が明きそうにないので電話することにした。
ムアツぶとんはすでに発送済み。航空会社のトラブルと思われるので問い合わせてみるとのこと。船便に関しては現地代理店に確認してみると言った。すぐに現地代理店より、荷物は無事通関を済ませ倉庫にあると連絡が入った。22日月曜日の朝、配達してくれることになった。

9月22日(月)(53日目) 荷物の受け取り
22日当日、約束の時間より早く荷物が到着。でっぷりとした年配のオーストラリア人の男性が一人ですべての荷物を運んできた。おじさんは黙々と荷物を一人で部屋まで運んでくれた。これには驚いた。

すべての作業が終わったところで、梱包資材を引き取ってくれるように言うと、おじさんはあっさりと「NO」と言い放った。彼いわく、個人がごみの日に出せば無料で回収してくれるが、業者が廃材を捨てようとすると、料金がかかるとのこと。廃材処分は日本側の引越し業者との約束で含まれていると交渉してみたが、金を出すなら引き取っていくの連発で、とうとうらちが明かなかった。

結局、廃材は自分たちで処分するはめになったが、おじさんの言ったとおり、ごみの日に全部無事に出すことができたし、荷物は良い状態で受け取れたのでよしとすることにした。日本の引越し業者に廃材に関するクレームはしていない。

午後になって、ムアツぶとんが配達されてきた。発送の日付を見ると、なんと私が再度問い合わせの電話をした日だった。すでに発送済みで航空会社のトラブルかも、と答えたその日に発送したわけだ。おそるべし。

結局、日本サイドで荷物を搬出してから現地で受け取るまで、52日間掛かった計算だ。長かったの一言に尽きる。何でも予定通りにはいかないものらしい。



引越し保険だが、送る荷物の金額を想定でして保険料を計算する。出費をなるべく抑えたかったが仏壇やテーブル、着物があるので悩んでしまった。でも大抵は何もないはずだと思い直し、安心料と考えて70万円の設定にした。保険料は、再調達価格×150%×1.5%という計算で、15,750円。保険会社によって計算方法など違いがあるとは思うが、参考まで。

提出書類の中に、オーストラリアカスタムフォームというのがある。これは主に荷物の内容物に関するもので、毛皮、食品、薬品、植物、木製品などについて申告するものだ。結構細かく書かなくてはならない。受け取った荷物の箱は通関ですべて開けられ検査された形跡があった。違反すると罰金が科せられたり没収されたりするので気をつけよう。特に最近は検疫が厳しくなっているらしいのでご注意を。


我が家の海外引越し便最終報告
箱の総数 33箱
最終容積 3.179m3
価格 218,292円
保険 15,750円
合計支払い額 234,042円
1立方メートル当りの単価は68,667円