海外へのお引越し





ゴールドコースト現地報告 その2



ゴールドコーストに到着したのは、8月28日。季節が日本と逆なので、オーストラリアは真冬ということになる。いくら亜熱帯とは言え、かなり肌寒いのでないかと想像してやってきたが、実際には結構暖かかった。いや、暑いぐらいだった。家探し、買い物など動き回っていると、半そででちょうどいいか、時には暑いと思うぐらい。冬だというのに日差しはとても強く、おでこが痛く感じるほどだった。サンダルを履いていた私と息子の足の甲は、すぐに日焼けで縞々模様になってしまった。

2002年10月の調べでは、ゴールドコースト在留邦人数(在留届出数による)は約4900人、ちなみにブリスベンは約1900人。日本総領事館はブリスベンにある。ゴールドコースト・ブリスベン間は車で一時間ほどの距離。ただ、公共の交通機関でブリスベンに行こうと思ったら、恐ろしく不便だと考えた方がいい。

もし、公共の交通機関でブリスベンに行くなら、サーファーズパラダイスかサウスポートのトランジットセンターからバスで行くか、ロビーナかネラング駅から電車で行くことになる。

このバスだが、残念なことにバスの名前を忘れてしまったが、グレハンなどの長距離バスではなく、ゴールドコースト・ブリスベン間を運行しているもの。ほぼ時刻表通りに運行しているので便利。もちろん長距離バスでも行けるが、シドニーからゴールドコーストまで、すでに1,000キロも走破してくるので、1時間2時間到着が遅れるのは当たり前だそうです。従って出発時刻も1、2時間遅れることになり、待っているだけ時間の無駄ということになりかねない。一方、ブリスベンからの帰りの長距離バスに関しては時刻表通りに発車するとのこと。バスは本数が少ないが、約1時間で着くし、快適で便利です。ただし、たくさんの買い物とベビーカーがなければの話ですが。

電車の場合は、まず駅まで行くのが大変。ネラング駅とサーファーズパラダイス間、クーランガッタ方面とロビーナ駅間はそれぞれトレインリンクと言う急行バスが運行されているそうです。私はサウスポートからへレンズビル駅まで普通のバスで行ったが、30分近く掛かり、そこから混んだ小さな電車でブリスベンまで約1時間。本当にうんざりしてしまった。(もちろん帰りはバスにした) 電車は30分おきで、終電は18時半過ぎ。ただ、平日のブリスベンからゴールドコースト行きだけは20時まであるようです。

買い物は、大きなショッピングセンターがいくつかあり、日本食品店もあり、不便は感じないでしょう。しかし私が一番困ったのは、私の住むサウスポート近辺で歩いて行ける範囲内に一軒も魚屋を見つけることが出来なかったこと。後にゴールドコーストを引き払って以前住んでいたシドニーに戻ることになったのだが、それまでの約2ヶ月間、私たちはとうとう魚を口にしなかった。魚がすごく好きという訳ではないが、毎日毎日肉ばかりというのも味気ない。

住宅の価格は、シドニーに比べたら断然安い。私たちが住んでいたのは、ゴールドコーストの中心地からバスで10分から15分の距離にある住宅街だが、そこにはTAFEや各種専門学校があり、海もすぐそこで、とてもいい所だった。そのサウスポートの中心地まで徒歩5分ぐらいのところに2ベッドルームのユニットを借りて住んでいたが、もしそれがシドニーだったら3倍近い家賃になってしまうことだろう。私の住む部屋の隣が売りにでていたが、価格は225,000ドル。数年前に比べたら今は住宅バブルと言われるぐらい価格は高騰しているとはいえ、シドニーに比べたら比較にならないほど安い。近年、シドニーの自宅を売り払って、ブリスベンやゴールドコーストに家を購入して引っ越す人が増えているのもうなずける。

ゴールドコーストのファッション事情は、かなり特筆すべきものがあると思う。まず、国内外を問わず、旅行者が多いせいか、みなラフな格好をしている。男性ならTシャツにショートパンツ、ビーチサンダル。女性は、胸や足などかなり露出度は高く、その多くがお腹を出して歩いている。妊婦でさえ、臨月間近の大きなお腹を全部丸ッと出して歩いていたのには、ちょっとびっくりしてしまった。もう一つ驚いたことは、ビジネススーツを着て歩いている人にほとんど出会わなかったことだ。

ゴールドコーストは、海に面しているせいか風が気持ちよく、暑い日でも木陰は涼しい。温暖で、街のあちこちに公園や緑がたくさんあるし、何といっても海が近くて心地よい。住んでいる人々もフレンドリーで気さくだし、隣に誰が住んでいるのか分からない、近所づきあいのない日本やシドニーの街中とは違う安心感がある。ただ、旅行者が多いせいかすこし治安が悪い気がした。どこへ行くにも自家用車でというなら不便を感じずに、リゾート生活を満喫できるに違いない。退職者ビザでゴールドコーストに住む日本人が多いのも分かる気がする。

残念なことに、私たち家族はゴールドコーストでの生活を楽しむことができなかった。リゾート暮らしに憧れてゴールドコーストに移住したが、私たちにはそれをエンジョイする準備ができていなかった。
特に、ゴールドコーストでは車は必需品です。生活の足だと言っても過言ではない。完全に一人に一台の世界。だったら免許を取ればいいだけの話だが、なかなか重い腰が上がらない。つまり、怖いのだ、運転が。主人からも、私には無理じゃないかと言われる始末。悔しいのでいつの日か挑戦したいと思ってる。

そんなわけで、私たちはゴールドコーストに移住すること約2ヶ月で挫折し、シドニーに移り住むことになった。主人には、それみたことか、とさんざん言われたが、しかたない。本当のことを言うと、内心楽しみにしていた。あ〜、便利な暮らしができるぞ!


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なお、グランマーのオーストラリア日記では、ゴールドコースト、シドニーの現地情報などを取り上げておりますので、興味のある方はご参照下さい。