海外へのお引越し
オーストラリア入国後の諸手続き その2
日本総領事館への在留届・タックスナンバーの取得・メディケアの加入・センターリンクについて
日本総領事館への在留届の提出
オーストラリアに3ヶ月以上滞在する場合は、日本総領事館へ滞在する旨の報告として在留届を提出しなければならない。届出を提出しておけば、緊急事態が発生した時に保護や援助が受けられる。そのため、現住所が変更になった場合やオーストラリアを去るときは忘れずにその旨を届け出なければならない。
さらに、年金受給者で、こちらの銀行口座に振り込んでもらいたい人も、この届け出を提出しないと年金等を受け取れないので忘れずに。また、こちらに来て初めての現況届けに添付する在留証明を発行してもらう際は戸籍謄本が必要とのことです。
タックス・ファイル・ナンバーの取得
オーストラリアで働く人は、ワーホリでも学生でも永住者でも、短期のアルバイトでも正社員でも、この Tax File Number (TFN) 納税者番号が必要です。銀行でも預金の利息に対して課税されるわけですから、やはり、このタックスナンバーを聞かれます。さらに永住者の場合は後で説明するセンターリンクで児童手当や失業保険をもらう時にも必要になってくる。
タックス・ファイル・ナンバーは Australian Taxation Office (ATO) で申請します。備え付けの申請書に必要事項を記入し、窓口に並び、手続きが無事終了すると、スタンプが押された小さな紙を渡される。実際のナンバーは後日郵送で届くが、それまではその小さな紙切れ(タックスナンバー申請中である証明)を保管し、必要があればそれを提示すればいい。
オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年の6月30日までで、一年間の総所得から控除額を差し引いた課税対象額に対して所得税が課せられる。会社による年末調整の制度がないので、所得のあった人は全員、所得申告 Tax Return タックスリターンをその年の10月末までに終えなければならない。その際にこのタックス・ファイル・ナンバーが必要になってくる。税法上、非居住者と居住者は税率が違う。なお、半年以上の学生ビザ保持者は居住者扱いで、ワーホリは非居住者扱いとのこと。
メディケアへの加入
メディケアとは、国民や永住者が全員加入する国民健康保険のこと。ただし、国民健康保険とは言え、日本のそれとは大きく異なる。救急車の利用(州によって利用料金は違う)、眼や歯の治療費などは対象外となる。医療費のカバー額は Schedule Fee スケジュール・フィーという政府規定医療料金の85%なので、加入者の負担額は15%のはずだが、実際には医師会の定める料金とに差があるため、自己負担額は15%以上になることがほとんどだ。さらに、前述のようにメディケアはすべての医療費をカバーするものではないので、民間健康保険に加入して併用しているのが実情です。
医療費の支払い方法は、G.P. ジーピー(General Practitioner) によって違う。G.P.とは一般開業医(総合医)のことで、まずこの医師に診てもらい、必要があれば各科の専門医を紹介してもらい、予約を取りつけた後で専門医や病院を訪れる。日本のように直接大病院へ患者が行くことはできない。話を戻して、支払いには Bulk-Billing バルク・ビリング方式と先払いがある。
バルク・ビリング方式とはG.P.が請求規定料金の85%を直接政府に請求するため、患者の負担金はゼロ。
先払いは診察料の全額をまずG.P.に支払い、あとでメディケアに請求してスケジュール・フィーの85%を返してもらう。
ここでお気づきの方もいらっしゃるだろうが、何かがおかしい。前者では支払いゼロ、後者では少なくても15%は負担していることになる。私も双方の方式で支払いしたことがあるが、全然よく分からない。でも聞くと、こういうことらしいのであしからず。
なお、メディケアへの加入は最寄のメディケアで手続きできる。大きなショッピングセンターなどでよく見かけるので、買い物の折に探してみてはいかがでしょう。
センターリンクについて
オーストラリアでの社会保障の各種給付金は Centrelink センターリンクという政府機関が行っている。社会保障手当ては大別すると、失業手当、家族手当、老齢年金に分けられ、その他、医療費補助、保育費補助、家賃補助などの各種補助金や税額控除がある。
失業手当は最近になって移住後2年以上たたないともらえないことになってしまった。
老齢年金はオーストラリアに10年以上住む居住者(市民権か永住権)で、さらにいくつかの条件を満たしていないと受けられないとのこと。さらに近年、年金制度が公的年金である老齢年金から確定拠出型年金制度(スーパーアニュエーション)へ大きく依存しようとしているらしい。つまり、政府としては大変になってきたので、民間保険会社が企業や個人の拠出を基にその年金基金を運用する年金制度に依存したいというものらしい。話がどんどん難しくなってきて頭が痛くなってきたのでやめます。こちらでは就職すると、会社側が給与額の9%をスーパーアニュエーションとして積み立ててくれる。
家族手当は、Family Assistance Office が担当しているが、大概はセンターリンクで手続きできる。
家族手当はパートAとパートBに分けられ、パートAは21歳(学生の場合は24歳)以下の子供が対象で、両親の収入によって支給される金額が違ってくる。パートBは、さらに家族の収入が主に一人親からの場合に給付されるもの。
他に、出産費用の補助、予防接種手当、政府認可の保育施設に子供を預けた場合の保育費の補助などなど、さらに、住宅手当や医療費控除などの手当もあるので詳しく問い合わせしたほうがいい。
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