グランマーのオーストラリア日記
語学学校入学
英語のまったくしゃべれない私は、さっそくオーストラリア成人移住者用英語学習プログラムに参加することにしました。授業料は永住権を取得する際にすでに収めておりました。移民局から支払い要請があったためです。授業料は一律一名2,380ドル。英語力に応じて最長510時間まで授業を受けることができます。もし510時間授業を受けたとすれば、留学生が語学学校に支払う平均的な授業料に比べると、約半額以下といったところでしょうか。せっかく収めてあるのですから、学生になってみるのも悪くはないでしょう。何か、良いことがあるかもしれません。
オーストラリア成人移住者用英語学習プログラムを実施している学校は、ゴールドコーストでは、サウスポートのTAFE、一校だけのはずです。
早速、歩いて5分ぐらいのところにあるTAFE(州立の専門学校)に手続きに行きました。
娘に付き添われて面接と授業の説明を受け、無事手続きを済ますと、次に学生カードの作成です。カードに印刷される顔写真の撮影では、事務員さんから、「リラックス、スマイル、スマイル」と言われ、数分後には嬉しそうに微笑む私の顔写真付き学生カードが出来上がりました。受け取ったときは、ちょっと気恥ずかしかったですが、とても嬉しかったです。
学生カードを提示すると、公共の交通機関や映画館などで学割が適用されます。私がバス乗車時に学生カードを提示すると、運転手さんが少しびっくりして、顔写真と私の顔を見比べていたのがとても可笑しくて、嬉しくて、思わず笑ってしまいました。運転手さんも、学生だなんて素敵ね、と言って、茶目っ気たっぷりのオージースマイルを見せてくれました。
授業は十月七日から始まりました。週四日、9時から1時15分までです。
授業は分かりやすく、とても丁寧に時間をかけて教えてくれます。私は一番初級のクラスでしたが、孫が私の帰宅を待ち構えているので、思うように予習復習ができなくて、授業についていくのが大変でした。でも、先生の一人、ジャッキーが日本語を話せたので、授業中、私が困っていると日本語で単語の意味を教えてくれて、ずいぶん助かりました。
後で、シドニーの学校に転校してから分かったことですが、クイーンズランド州にはクイーンズランド時間なるものが存在する気がします。授業のペースはゆっくりしていますし、遠足と称して、ブリスベンに遊びに行ったりもします。休み時間が終了しても、なかなか生徒たちは教室に戻ってきませんし、それを先生がいちいち咎めることもありません。休み時間がとても長い上に、授業終了時間はいつも15分ほど早くて、授業終了予定時間の1時15分までには自宅に着いてしまうので、毎日、娘にびっくりされていました。
こちらでは、年上の人だろうが、先生と生徒だろうが、名前で呼び合います。娘よりも若いクラスメートから、エイコ、エイコと呼ばれ、私も先生を、ジャッキー、マーガレット、マイラと敬称をつけることなく呼びます。エイコと下の名前だけで呼ばれますと、学生時代に戻ったような、まるで自分まで若くなったような、恥ずかしいような、それでいて嬉しいような気がします。日本人同士ではさすがにそんな風に呼んだりできませんが、クラスメートはみな外国人ですし、ここは日本ではないのだからと思うと違和感を感じないものです。
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