グランマーのオーストラリア日記
不思議発見
シェアとホームステイ後編
学生さんやワーキングホリデイでいらした若い方たちは、皆さん、シェアという形で住んでいるようです。面倒な手続きもなく、気軽に短期間から住め、費用も安くすみ、何よりも家電・家具などを購入しないですみます。住まい方も、一人一部屋も場合もあれば、もっと家賃を安く抑えるために二人で一部屋というルームシェアもあるそうです。さらに、ベッドシェアといって、一つのベッドに二人で寝るというシェアの仕方まであるとか。びっくりしてしまいます。ベットシェアはともかくとして、短期間あるいは数年間をこちらで過ごす若い方には、大変便利な住まい方ではないでしょうか。
かく言う私の娘も留学していた頃は2ベットルームのユニットを借りて、シェアメートを一人入れてました。皆さん卒業して帰国して行くので、入れ替わり立ち代りで計4人(台湾人の女性2人、日本人の男女)の方とシェアを経験しました。相性や生活スタイルが合わなくて、嫌な思いやトラブルが起こることもあるらしいですが、幸運なことに娘は何事もなく、4人とも良い方たちで楽しかったと言っておりました。
私が思いますに、シェアというのは合理的でいいシステムだと思います。空いている部屋を貸せば、家賃やローンの支払いが少し楽になります。それにいろいろな情報交換もできますし、人生観も広がるでしょう。外国に暮らす外国人同士、みんなで助け合って学生生活をエンジョイする。とても貴重で素晴らしい体験ができるはずです。
誰でも、いつも元気で悩み事一つない、というわけにはいかないものです。特に外国で暮らすとなればなおさらです。寂しくなったり、不安になったり、落ち込んだりすることもあるでしょう。そんな時、お友達がたくさんいたり、家に帰って話をする人がいたら、心が安らぎますよね。日本のように一人でワンルームを借りて住む。気楽かもしれません。プライベートを大切にできるかもしれません。でも、昔の日本のようにみんなで助け合って生活して生きていくほうが、心が豊かになるような感じがしませんか? 少なくても、一人でいるよりは元気に過ごせる気がします。
極普通のオーストラリア人でもシェアをしている方はたくさんいるようです。新聞などにシェアメート募集の広告がたくさん載っていますし、娘の通っていた語学学校の先生もシェアメートと部屋を借りて住んでいたそうです。若いオーストラリア人にとって、他人と家をシェアするというのは、案外普通のことなのかもしれません。
先のベットシェアで思うのですが、日本経済がなかなか回復しないとはいえ、日本の物価はオーストラリアの物価に比べて高いので、こちらに来る留学生は比較的良い暮らしができているのではないでしょうか。それにひきかえ、他のアジア諸国やインドからの留学生などは、オーストラリアで暮らすには相当の額の仕送りが必要になってくるでしょう。娘のかつての同級生のなかには、ものすごいお金持ちのお子さんがたくさんいたようですが、きっと、留学生の多くはかなりの節約生活をしいられていることでしょう。
私が現在住んでいるユニット(日本のアパートやマンションのようなもの)は、30世帯入っておりますが、たくさんの若い人たち、おそらく留学生だと思いますが、シェアという形で一緒に住んでいます。だいたい二部屋のところで、二、三人、三部屋のところで四、五人が住んでいるようです。毎日が修学旅行のようで楽しいらしく、時々騒がしいことがあります。駅から1分の便のよいところなので、居住者の多くがアジア人やインド人です。もう少し住宅街に入れば、バランスよく住んでいるようです。
今回三年ぶりにシドニーに戻ってきた娘は、以前より治安が悪くなり、みんなが無責任になり、ご近所同士の付き合いもなくなった気がすると言います。それに、こんなに他の入居者たちが騒がしいと感じたこともなかったそうです。窓を閉めてしまえば聞こえないので、私は全然気になりませんが、娘はどうも気になるようです。
どこの国でも一緒でしょうが、最近、常識のない人たちが増えてます。私の住むユニットのエレベーター脇に置かれた大きな観葉植物(造花)は半分以上の葉がむしられ捨てられ、無残な姿になってしまいましたし、ゴミ置き場はいつもゴミが散乱し、ゴミの分別もきちんとされていません。おまけにベットマットレスや冷蔵庫、電子レンジが無造作に放置されていることもあります。あちこち散策していて思うのですが、入居者が多い、大きなユニットほど汚いです。小さなユニットのゴミ置き場はどこも整然としています。
その常識のない人たちが全部、海外からの留学生だとは思いませんが、聞く話によると、帰国直前の最後の電気代、電話代を払わずに帰国してしまう留学生が結構いるそうです。立つ鳥跡を濁さずではなく、最近は、旅の恥はかき捨ての方々ばかりが目立つ嫌な時代になってしまいました。オーストラリアにずっと住み続ける移住者としては本当に情けないかぎりです。
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